梅雨時期は湿気が高く、気温の変動も激しいため、子どもたちが体調を崩しやすくなります。
特に高熱を出す病気には注意が必要です。
今回は、梅雨時期に流行しやすい高熱を伴う病気とその対策についてわかりやすく解説します。
1. 手足口病
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされる感染症です。
手のひら、足の裏、口の中に発疹ができ、高熱を伴うことがあります。
【 症状 】
■ 高熱(38~39℃) ※発熱を伴わないこともあり
■ 手、足、口に痛みを伴う発疹
■ 喉の痛み
■ 食欲不振
【 対策 】
■ 水分補給:高熱が出るため、脱水症状を防ぐために水分補給をしっかり行いましょう。
■ 安静にする:体力を回復させるために十分な休息を取ります。
※ 症状がひどい場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。
2. ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、エンテロウイルスによって引き起こされる夏風邪の一種です。
口の中に水疱や潰瘍ができ、高熱が出ることがあります。
【 症状 】
■ 突然の高熱(39~40℃)
■ 喉の痛み
■ 口の中に水疱や潰瘍
■ 食欲不振
【 対策 】
■ 水分補給:高熱が続くため、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行いましょう。
■ 柔らかい食事:喉の痛みがあるため、柔らかくて冷たい食べ物を与えると食べやすいです。
※ 高熱が続く場合や症状がひどい場合は、医師に相談しましょう。
3. 溶連菌感染症
溶連菌感染症は、A群溶血性連鎖球菌(溶連菌)によって引き起こされる感染症です。
喉の痛みや発疹、高熱を伴うことがあります。
【 症状 】
■ 高熱(38~39℃)
■ 喉の痛み
■ 発疹(特に首や胸に見られることが多い)
■ 頭痛
【 対策 】
■ 抗生物質:医師から処方された抗生物質をしっかりと服用しましょう。
症状が治まっても、必ず処方された薬を飲み切りましょう。
■ 水分補給:高熱が続くため、水分をこまめに補給します。
■ 安静にする:体力を回復させるために十分な休息を取ります。
4. インフルエンザ
インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、
季節外れに流行することもあります。高熱、咳、体の痛みを伴います。
【 症状 】
■ 高熱(38~40℃)
■ 咳や喉の痛み
■ 全身の筋肉痛や倦怠感
■ 食欲不振
【 対策 】
■ 抗インフルエンザ薬の服用:発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると、
約1日、解熱が早くなるようです。
■ 水分補給:高熱が続くため、脱水症状を防ぐために水分補給をしっかり行いましょう。
■ 安静にする:体力を回復させるために十分な休息を取ります。
※ 症状がひどい場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。
5. 新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症はSARS-CoV-2ウイルスによって引き起こされる感染症です。
高熱、咳、倦怠感などの症状が現れます。
【 症状 】
■ 高熱(38℃以上)
■ 咳や喉の痛み
■ 倦怠感
■ 息切れ
■ 味覚・嗅覚の異常
【 対策 】
■ 手洗い・消毒:こまめに手洗いをし、手指消毒を行いましょう。
■ マスクの着用:必要に応じてマスクを着用し、感染拡大を防ぎます。
■ 自宅で安静に:症状が出た場合は自宅で安静にし、外出を控えます。
※ 症状がひどい場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
梅雨時期は湿気や気温の変動により、子どもたちが高熱を出す病気にかかりやすくなります。
早めの対策と医師の診断を心掛けましょう。
感染症にかかってしまった時は、しっかり水分補給をして、
十分な休息を取りましょう。