最近、手足口病が全国で警報級に流行しています。
小さな子どもたちを守るために、家庭での視診と受診の目安について
知っておくことが大切です。
今回は、家庭でできる視診の重要性と、受診のタイミングについて
詳しくお伝えします。
Contents
家庭での視診の大切さ
手足口病は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが
原因で発症する感染症です。
特に夏に流行しやすく、小さな子どもたちがかかりやすい病気です。
家庭での視診をしっかり行うことで、早期発見と適切な対策が可能になります。
毎日、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 手のひら・足の裏
手足口病は、手のひらや足の裏に小さな水疱や発疹が現れることが多いです。
これらの部位を毎日確認し、異常がないかチェックしましょう。
2. 口の中
口内炎や口内の水疱が見られることがあります。
食事の際や歯磨きの時に、子どもの口の中を注意深く観察しましょう。
3. 全身の状態
発熱や食欲不振、元気がないなどの全身症状も手足口病のサインです。
子どもの体調をよく観察し、普段と違う様子がないか確認しましょう。
受診の目安とタイミング
手足口病は軽症で済むこともありますが、以下の症状が見られた場合は、
早めに医療機関を受診しましょう。
1. 高熱
38℃以上の発熱が続く場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
2. 強い痛み
口内炎の痛みが強く、飲食が困難な場合は早めに受診しましょう。
3. ぐったりしている
子どもの元気がなく、普段よりぐったりしている場合も受診の目安です。
4. 脱水症状
水分が取れず、尿量が少ない場合は脱水症状の可能性がありますので、注意が必要です。
家庭でのケア方法
手足口病にかかった場合、家庭でのケアも重要です。
以下のポイントを押さえて、子どもをサポートしましょう。
1. 水分補給
十分な水分を摂らせるようにしましょう。
冷たい飲み物やゼリーなどが飲みやすいです。
2. 食事
口内炎が痛い場合は、柔らかく食べやすい食事を用意しましょう。
のどごしの良いものや冷たいものなど、本人が食べたがるものを
与えてOK。
3. 休息
十分な休息を取り、安静に過ごさせましょう。
感染拡大を防ぐために
手足口病は感染力が強いため、家庭内での感染拡大を防ぐために
以下の対策を講じましょう。
1. 手洗い
家族全員がこまめに手を洗いましょう。
特にトイレの後や食事の前にはしっかりと手を洗うことが大切です。
2. 消毒
おもちゃや触れる場所を定期的に消毒しましょう。
特に感染した子どもが触れた場所は注意深く消毒してください。
3. 共有を避ける
タオルや食器の共有を避けましょう。
それぞれ個別のものを使用することで感染を防ぎます。
爪のはがれについて
手足口病にかかった後、一部の子どもたちには
爪のはがれが見られることがあります。
これは手足口病の後遺症の一つであり、
ウイルス感染に対する身体の反応として起こります。
1. 爪のはがれの原因
手足口病のウイルス感染が原因で、爪の成長が一時的に停止し、
古い爪がはがれやすくなることがあります。
この現象は、感染から数週間後に現れることが多いです。
2. 爪のはがれの対処法
爪がはがれる際には以下の点に注意しましょう。
- 清潔を保つ: 爪がはがれた部分は感染しやすいので、清潔を保つことが大切です。
石鹸と水で優しく洗い、乾燥させましょう。 - 保護: 傷口が開いている場合は、清潔なガーゼやバンドエイドで保護し、
感染を防ぎましょう。 - 爪切り: はがれかけの爪が引っかからないように、爪切りで整えましょう。
3. 病院への相談
以下の状況が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
-
- 痛み: 爪のはがれに伴う強い痛みがある場合。
- 感染の兆候: 赤み、腫れ、膿が見られる場合。
- 長期間続く: 爪のはがれが長期間にわたる場合。
4. 爪の再生
爪は自然に再生します。
新しい爪が生えてくるまでには数ヶ月かかることがありますが、
基本的には健康な爪が再生してくるので心配はいりません。
手足口病が流行している今、家庭での視診と適切な受診が
子どもたちの健康を守る鍵となります。
早期発見と早期治療を心がけ、子どもたちが健康に過ごせるようにしましょう。